機関誌「建築コスト研究」では2019年に、数々の公共建築に携われた東京大学名誉教授で建築家の香山壽夫先生にインタビューを行い、『公共建築の企画・設計段階におけるコスト管理を考える』をテーマに「建築の公共性とは何か」「コスト管理と設計者選定の重要性」「建築教育のあり方」「地域で求められる建築家像」等多方面にわたり公共建築に携わる私たちにとって指針となる貴重なお話を聞かせていただきました。
建築家像について「建築家への信頼が失われつつある。一方で地域に愛される建築をつくりたいと地元の人たちと一緒に頑張っている建築家もいる。そのことを多くの人に知ってもらいたい。」と仰られたことをきっかけに、「地域に愛される公共建築」をご紹介したいと考え、No.109、110では座談会を、No.111からはシリーズ化をしております。